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国交省 年内代執行か


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 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡る代執行訴訟に関し、県が福岡高裁那覇支部の判決に沿って設計変更申請を承認しなかったことを受け、国土交通省は早ければ26日に県に通知し、年内にも代執行に踏み切る方向で調整している。防衛省は来年1月中旬に変更後の設計に基づいて大浦湾側の工事を始める予定で準備を進めている。
 政府関係者によると、斉藤鉄夫国土交通相は26日午前の閣議後会見で今後の予定を明らかにする見通し。
 防衛省は12月に業者と大浦湾側の工事について地盤改良や護岸造成、海上ヤードの設置などに関する契約4件を結び、準備を始めている。
 地方自治法上は、高裁が命じた期限内に知事が承認しなければ、国土交通相が知事に代わって承認することができる。その場合は事前に承認する日時、場所および方法を通知しなければならない。県は代執行訴訟で上告するが、上告しても代執行の効果は止まらないため工事は続く見通し。
 (明真南斗)