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安倍派4幹部 任意聴取 裏金疑惑 松野、高木、世耕、塩谷氏


安倍派4幹部 任意聴取 裏金疑惑 松野、高木、世耕、塩谷氏 世耕弘成氏
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部がいずれも安倍派幹部の松野博一前官房長官と高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長を任意で事情聴取したことが25日、関係者への取材で分かった。塩谷立元文部科学相も聴取した。2022年の還流分について、議員側が開いたパーティーの収入として政治資金収支報告書に記載するよう中枢幹部が伝えたケースがあることも判明した。 (3面に関連)
 幹部らが裏金の発覚を免れようとした可能性があり、特捜部が経緯を調べる。一連の事件は岸田文雄政権の中枢を担っていた安倍派幹部らの聴取に発展した。
 岸田首相は25日、経団連審議員会であいさつし、事件に関し「国民から疑念を持たれる事態を招いていることは大変遺憾で、心からおわび申し上げる」と述べた。
 松野氏は前身の細田派で19年9月から21年10月まで派内の実務を取り仕切る事務総長を務めた。高木氏は22年8月から事務総長を担っている。塩谷氏は現在、事実上トップの座長を務めている。松野、高木、世耕の3氏は安倍派の実力者「5人組」に含まれる。