心と体の性が一致しないトランスジェンダーを公表する元フェンシング女子日本代表の杉山文野さん(42)が10日、香川県観音寺市で開かれた人権に関する講演会で「性の在り方は目に見えない。カミングアウトできない当事者が身近にいるかもしれないことを意識してほしい」と訴えた。
講演会は市が主催し、約250人が参加。杉山さんは日本オリンピック委員会(JOC)理事で、体は女性として生まれたが、現在は男性として生きている。
自身の生い立ちを紹介し「今でも日常生活で疎外感を感じる。違いを受け入れられない社会に課題がある」と主張。LGBTなど性的少数者を理解、支援する存在が欠かせないとした上で「当事者が安心してカミングアウトできる空気づくりが必要だ」と強調した。
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性的少数者「身近にいると意識を」/杉山文野さん、香川で講演
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琉球新報朝刊
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