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宮沢首相も了解 93年談話 「慰安婦強制連行」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 河野洋平元衆院議長は口述記録で、官房長官だった1993年に慰安婦問題に関する談話で強制連行を認めた経緯に言及した。日本側による元慰安婦への聞き取り調査で「記憶があいまいな部分はあっても心証として明らかに強制的にさせられてというふうに宮沢喜一首相も思われて強制があったということで結構ですとなった」と語った。
 河野談話は当時の宮沢首相の了解を取っていたとし「内閣の意思として言っていることになる」と説明した。河野氏は当時の会見で強制連行に関する認識を問われ「そういう事実があったと。結構です」と述べていた。
 強制連行を裏付ける資料については「具体的に連れてこいとか、引っ張ってこいという軍の資料は残っていないけど、軍がそんな公式文書を残すわけがない」と話した。
 同時に河野談話が「韓国向けだと誤解している人が多い」と指摘。太平洋戦争当時に慰安婦がいたフィリピンや台湾、インドネシアにも向けた「慰安婦問題全体の談話だ」と強調した。