環バレエアートスタジオ(比嘉環代表)は17日、「世界で一番の贈りもの」(マイケル・モーパーゴ原作)を上演した。作品は第1次世界大戦の“クリスマス休戦”を基に描き、舞台朗読とバレエで平和の願いを込めて披露した。ダンスインスピレーションVol.15の一環。朗読は平安玲子。上演は昼と夕方の計2回で、夕方を取材した。
冒頭は朗読からで、主人公の少年が英南部ドーセット州で買った中古の机の修理を始める。修理中にブリキの箱に入った何十年も昔の手紙を発見する。舞台は1914年のクリスマスの日、第1次世界大戦の独英最前線。独側から銃を持たない兵士たちが現れ、クリスマスを祝おうと提案する。兵士たちは互いの食料を分かち合い、酒を酌み交わし語り合ってサッカーをする。
津曲希昌、野島友和、大城志奈子、内間るり子、松川夏子らが躍動的な踊りで表現した。
終盤、年月を隔てたクリスマスの日。年老いた妻コニー(比嘉環)の元に、少年(平安)が訪れて手紙が戻る。コニーは車椅子から立ち上がり、ゆっくりと舞い、愛する夫のジム(津曲)が無事に帰ってくることを願う場面では、情感を込めて演じた。 (田中芳)
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朗読と舞 平和願い/環バレエ/「世界で一番の―」上演
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琉球新報朝刊
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