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共産・志位氏に交代論 在任23年、後任に田村氏が浮上


共産・志位氏に交代論 在任23年、後任に田村氏が浮上 共産党の志位和夫委員長の歩み
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 共産党の志位和夫委員長(69)が来年1月の党大会で交代する可能性が党内で浮上している。志位氏の在任期間は歴代最長の23年に及び、党勢回復に向け世代交代を図る時期だとの声があるためだ。後任には田村智子政策委員長(58)が取り沙汰される。田村氏が就任すれば同党にとって初の女性委員長となる。その場合は志位氏が2006年以降、空席だった議長に就くとみられる。
 志位氏は00年11月に委員長に就任。15年には「戦争法」と呼ぶ安全保障関連法の成立を機に、他の野党との「国民連合政府」構想を提唱した。その後の国政選挙では野党共闘路線を進めた。志位氏の手腕を評価する声も根強く、続投の可能性も消えていない。
 一方、党員の高齢化や機関紙「しんぶん赤旗」の購読者数減にも直面。今年に入り、党首公選制の導入を主張した党員2人を除名処分したことで「閉鎖的体質」を疑問視する声も出ていた。春の統一地方選では、議員ゼロの議会が1県から5県に拡大した。
 後任として有力視される田村氏は、11月の中央委員会総会で、従来は志位氏がしてきた党の活動方針を定める大会決議案の報告を行った。決議案には女性の幹部登用を含む「ジェンダー平等」を目指す方針も明記した。