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外部電源一部使えず 志賀原発 核燃料は冷却継続


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 原子力規制庁は1日、石川県志賀町で震度7を観測した地震で、同町にある北陸電力志賀原発(停止中)に大きな異常はなく、使用済み核燃料プールの冷却を続けていると発表した。津波の影響は確認されておらず、電源も確保されている。
 北陸電によると、1号機地下で震度5強を観測。1、2号機の変圧器で配管が破損し、油が計約7100リットル漏れた。当初は作業員が「爆発音がして焦げ臭い」と報告したが、火災は発生しておらず勘違いだったとしている。配管破損の影響で外部から電気を受ける系統の一部が使えなくなっているが、電源供給はできている。地震の揺れで1、2号機プールの水が計約421リットルあふれたが、外部への流出はない。規制庁によると、原発周辺に101台ある放射線監視装置(モニタリングポスト)のうち、13台が地震発生直後に使用できなくなった。原因は不明。新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発(停止中)でもプールの水があふれたが、大きな異常は確認されていない。福井県にある関西電力美浜原発、大飯原発、高浜原発、日本原子力発電敦賀原発も異常はない。大飯3、4号機と高浜1~3号機は運転を続けている。