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輪島で最大4メートル隆起 国土地理院 水平方向1メートル超


輪島で最大4メートル隆起 国土地理院 水平方向1メートル超 だいち2号で観測した地表の隆起(配置画像は国土地理院)
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 能登半島地震で国土地理院(茨城県つくば市)は2日、震源に近い石川県輪島市で最大約4メートルの地表の隆起を観測したと発表した。県内は珠洲市でも大きな隆起を確認し、最大約1メートルに及ぶ可能性があるとしている。水平方向では、輪島市で西に約1メートル24センチの地殻変動を観測。ほかに穴水町で西に約93センチ、珠洲市で南西に約95センチ、七尾市の能登島で北西に約65センチ動いていることが分かった。
 新潟県糸魚川市で約13センチ、富山県入善町で約15センチなど両県でも10センチを超える変動があった。地理院は「かなり離れた地域でもこれだけの地殻変動が確認され、地震の規模が大きかったことが分かる」と指摘。より大きな変動が起きている可能性もあり、今後データを精査する。
 地表の隆起は人工衛星「だいち2号」のレーダーで観測した。