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物資輸送の海路に遅れ/悪天候、船出発できず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震の被災地へ支援物資を運ぶ海路の確保が遅れている。国土交通省は3日、作業船5隻を充て、能登半島北部にある港湾施設の被災状況を確認し、可能ならば物資も運び入れる予定だったが、悪天候のため4隻が出発できなかった。 国交省が物資搬入先と見込んでいるのは飯田港(珠洲市)や輪島港(輪島市)。いずれも県が管理する港だが、港湾法に基づく県からの要請を受け作業を代行している。
 3日は、出港した1隻が飯田港周辺に到着し、防波堤の倒壊や沈下などを海上から目視で確認した。着岸は可能とみられ、海上保安庁が4日、沈没船や海底隆起の有無を調査。航行の安全性などが確認できれば、搬入を始める予定だ。
 着岸可能とみられていた輪島港は、3日に海保が海中の調査を行った。調査結果を分析し、国交省が近く搬入の可否を判断する。
 両港とも数日以内に入港できる可能性があることから、3日には緊急物資や水を積んだ船が北九州港を出発した。5日には現地周辺に到着する予定だ。