羽田空港で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故では、管制官が海保の機長に離陸の順番が最優先であることを示す「ナンバー1(1番目)」と伝えていた。民間航空会社の現役パイロットは「“一番の優先権”という言葉につられ、早く離陸しなければならないとの意識が強くなっていたのではないか」と推測する。
管制官が離陸の優先順位を伝えるのは義務ではなく、交通を円滑にするための補足情報。30代の男性パイロットは「優先して離陸させるという意味だが、早くしなければならないと思う心理は分かる」と理解を示す。
当初の飛行計画よりも遅れて滑走路に向かっていた海保機は管制官に「ありがとう」と返答。後には民間機2機が出発を控えていた。
日航は、機長が「海保機は視認できなかった」と述べたと説明。この現役パイロットは「夜間でもあり、機体が小さい海保機は見えにくい状況だと思う。」とした上で「そこに機体があるなんて、夢にも思っていなかっただろう」とみる。
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「優先離陸」に焦りか 海保機 現役パイロット推測
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琉球新報朝刊
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