沖縄芸能で多彩に表現／アンデルセン童話題材「青い海の人魚」

　アンデルセンの童話「人魚姫」を基に、琉球舞踊などを取り入れた沖縄版の舞台「青い海の人魚」（富田めぐみ脚本・演出、呉屋かなめ振付）が１２月２４日、浦添市の国立劇場おきなわ小劇場で開催された。沖縄の伝統音楽、舞踊、武道などを舞台に盛り込み、人魚姫のせつない物語を沖縄芸能を通して多彩に見せた。
　王子（川満香多）に恋した人魚姫（知念亜希）の恋物語。人魚姫とコロス（呉屋かなめ、大田礼子、玉城匠）ら群舞をはじめ、舞台演出も統一感があり、物語の世界観に引き込んだ。地謡は與那國太介、池間北斗、大城建大郎、豊里美保。
　同公演は１３日午後１時と５時から、米ワシントンＤ．Ｃ．のジョージ・ワシントン大学キャンパス内でも上演される。　（田中芳）