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麻生氏、中国をけん制 台湾巡り「軍事統一懸念」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】自民党の麻生太郎副総裁は10日午前(日本時間同日深夜)、訪問先の米ワシントンで台湾への軍事的圧力を強める中国をけん制した。講演で「軍事的統一は国際秩序を混乱させるだけで決して許されない」と述べた。「対話継続を諦めてはいけない」とも指摘し、日米両国が連携して中国に自制を求める必要性を強調した。
 米シンクタンク「米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)」の主催会合での講演。終了後、記者団に、台湾有事になれば、日本政府が集団的自衛権を行使できる存立危機事態だと判断する可能性があると述べた。在留邦人救出のために「海上自衛隊を(台湾に)派遣しないといけない事態になる」とも語った。講演では、米国の環太平洋連携協定(TPP)への復帰を待望した。韓国も参加すれば「安全保障と経済が表裏一体となり、地域の安定と繁栄が一層強固なものになる」と力説した。