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能登地震 津波浸水190ヘクタール 発生2週間 犠牲者23人氏名公表


能登地震 津波浸水190ヘクタール 発生2週間 犠牲者23人氏名公表 能登半島地震の津波による浸水被害
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府は15日、能登半島地震の津波による浸水範囲が石川県珠洲(すず)市、能登町、志賀町(しかまち)で計約190ヘクタールに上ると明らかにした。東京ドーム約40個分の広さに相当し、半島北東部に被害が集中しているという。東日本大震災以来の大規模な津波被害となった。今後の復旧活動には時間がかかりそうだ。石川県は同日、地震で亡くなった人のうち遺族の同意を得た3市1町の23人の氏名などを公表した。年齢は10~93歳で、18人は家屋倒壊が原因の死亡とされた。今回の地震で死者の氏名公表は初めて。(2、15、23面に関連)
 最大震度7を観測した地震は15日で発生から2週間。同日午後2時時点の死者は、県が災害関連死とした14人を含め222人。連絡の取れない安否不明者は22人だった。
 馳浩県知事は死者の氏名公表の理由について「公益性がある」と強調した。16日以降も同意を得られた人について順次公表する方針。一方、輪島市は被災した市立中の生徒を17日に同県白山市の県立施設に集団避難させると発表した。保護者が同意した約250人が対象。