【台北、ワシントン、北京共同】米国のオバマ、ブッシュ(子)両元政権の高官らの代表団が台北で15日、総統選で当選した台湾与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統や、蔡英文総統と面会した。中国が独立派と見なす民進党政権への圧力を強める構えを見せる中、米国の台湾に対する支持を伝え、双方の連携強化を確認した。
これに対し、中国外務省の毛寧副報道局長は15日の記者会見で「米台によるいかなる形式の当局者の往来にも断固として反対だ」と反発した。 米代表団はオバマ政権のスタインバーグ元国務副長官と、ブッシュ(子)政権のハドリー元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら。米国の台湾における代表機関、米在台協会(AIT)によると、バイデン政権が訪問を要請し、代表団は14日に台湾入りしていた。私人としての訪問で前例にのっとったものとしている。
頼氏は中国の軍事的威嚇などに対し「台湾は落ち着いて対応してきた」と述べ、「台湾海峡の平和と安定を守る」と表明、米国の支持を求めた。米代表団側は蔡氏との面会で「米超党派の台湾への支持」を強調。「両岸(中台)問題の平和的解決」の重要性を訴えた。
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米代表団 次期総統と面会 連携を確認、中国反発
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琉球新報朝刊