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作曲家中田喜直/童謡や唱歌堪能/生誕100年コンサート


作曲家中田喜直/童謡や唱歌堪能/生誕100年コンサート 「中田喜直生誕100年コンサート」で歌曲など多彩に披露するソプラノの糸数知(右)と友利あつ子(中央)、ピアニストの仲村渠悠子=12月27日、那覇文化芸術劇場なはーと小スタジオ
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 「めだかの学校」「夏の思い出」などの作品で知られる作曲家・中田喜直(1923~2000年)の生誕100年コンサートが昨年12月27日、那覇文化芸術劇場なはーと小スタジオで開かれた。ソプラノの糸数知=写真右=と友利あつ子=同中央、ピアニストの仲村渠悠子が出演し、親しみのある童謡や唱歌、日本歌曲を独唱や二重唱、ピアノソロなどで多彩に披露した。
 23年の生誕100年に合わせ全国で同企画が開催された。沖縄でも催そうと、友利の呼びかけで実施した。コンサートでは、12月に中田の妻・幸子さんからレッスンを受けた際のエピソードや、歌に込められた曲想なども交えて紹介した。
 公演後半に友利が「歌をください」(詩・渡辺達生)、糸数が「悲しくなったときは」(詩・寺山修司)、仲村渠がピアノ曲「雨の夜に」をそれぞれ披露した。日本語の美しさが際立つ歌曲やピアノ曲の世界観を堪能させた。中田の遺作である「おやすみなさい 美しい夢をみて」を3人で披露し終演を迎えた。(田中芳)