能登半島地震で、ホテルや旅館などの宿泊施設に設けられた「2次避難所」にいる人が21日時点で2607人になったことが、石川県のまとめで分かった。避難者全体1万5656人の16%にとどまっている。災害関連死の増加も懸念される中、自治体は2次避難するよう呼びかけている。宿泊施設が被災地から遠く、インフラ復旧の遅れで地元に戻れる時期も見通せないため、思うように進んでいないとみられる。 (3面に関連)
22日で発生から3週間。県は体育館など「1次避難所」への被災者の集中を解消するため、2次避難を求めている。1次避難所と、2次避難前の一時的な受け入れ先である「1・5次避難所」を合わせた避難者は21日時点で約1万3千人。県は14人の災害関連死を確認した。多くの人が1次避難所で生活を続ければ、感染症の拡大や体調悪化に起因する災害関連死のリスクが高まる。
県は老人福祉施設を含め、ホテルなどの2次避難先を約3万人分(1061施設)確保した。ただ収容人員の7割超に当たる約2万3千人分は県外施設だ。
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2次避難 依然16% 能登地震3週間 インフラ復旧遅れ みんなと別の学校に
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琉球新報朝刊
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