汗で足がぬれやすいアスリートは水虫にご用心―。足の水虫は日本人の5人に1人ともされ、最近はアスリートや若い女性にも多くみられるようになった。順天堂大非常勤講師の木村有太子さん(皮膚科学)によれば、英語で「アスリートフット」とは足の水虫のこと。ゴルフや水泳などをする人に多いとの調査もあるという。水が付いて菌が増えやすくなるのがいけない。
原因となる白癬(はくせん)菌は寒い冬には元気がなくなり、治療効果が高い。気になる人は早いうちに皮膚科を受診したほうがいいという。
雨天もプレーするゴルフは湿った靴を何時間も履くことがあるし、プールに漬かった足はふやけて危険が増す。競技後の入浴やシャワーでも足ふきマットを通じて感染する恐れがある。
菌が爪に入り込む爪水虫も厄介だ。日本人の10人に1人がかかっているとされる。水虫になると爪がもろくなり「つかむ、投げる、走る、踏ん張るといった動きに支障が出て、パフォーマンスが十分発揮できなくなります」(木村さん)。
水虫治療は塗り薬で、爪の場合は飲み薬も使える。木村さんによれば、いずれもドーピング検査で問題にはならない。ただし、完治まで根気よく続ける必要がある。
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アスリートは水虫にご用心
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琉球新報朝刊
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