名古屋を拠点に活動する琉球舞踊玉城流扇寿会の師範、山川昭子の第2回独演会「舞~時代(とき)を嬰(かける)」が、名古屋市民芸術祭2023の伝統芸能部門で特別賞となる「技芸賞」を受賞した。名古屋市民芸術祭特別賞の受賞は、扇寿会の谷田嘉子、金城美枝子両家元が1998年に受賞して以来。
独演会は、2023年10月15日に名古屋市芸術創造センターで開催した。応募した中から参加作品の5公演に選ばれ、特別賞を受賞した。公演では、古典から雑踊、扇寿会両家元による創作まで幅広く披露した。
選定理由で「日頃の鍛錬の成果に裏打ちされた完成度の高い舞踊。名古屋において正統派の琉球舞踊が確実に継承されていることが伝わった」と評価した。
山川は「多種多様な芸能がある芸どころ名古屋で、琉球舞踊が評価されたことがうれしい」と喜びを語る。母である金城美枝子家元と同様、名古屋と沖縄を行き来し琉舞を広めてきたこれまでを振り返り「沖縄と名古屋の架け橋に少しでもなれれば」と意気込んだ。 (田吹遥子)
有料
扇寿会・山川昭子が「技芸賞」 名古屋市民芸術祭・伝統芸能部門
![扇寿会・山川昭子が「技芸賞」 名古屋市民芸術祭・伝統芸能部門](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2024/01/RS20240118G00811010100.jpg?resize=615%2C410&crop_strategy=smart)
この記事を書いた人
琉球新報朝刊
![Avatar photo](https://ryukyushimpo.jp/uploads/2023/09/favicon-21x21.png)