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「年収の壁」対策 低調 補助金申請2万7000人分


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 厚生労働省は1月31日、配偶者に扶養されるパート従業員らが年金などの社会保険料負担を避けるため、働く時間を抑える「年収の壁」対策に関し、昨年10月に新設した補助金の取得計画の申請が、昨年末時点で2万7276人分だったと発表した。対象者は推計で最大60万人とみられ、申請は低調だった。
 補助金は従業員101人以上の企業の場合、パートらの年収が106万円を超えると発生する保険料を企業が肩代わりし、労働時間を増やすなどした場合に1人当たり最大50万円を支給する。
 政府は昨年、補助金を含む年収の壁対策を決定し、企業からの申請を受け付けていた。