有料

新唄大賞に與那國太介 「うとぅいむち」の心表現


新唄大賞に與那國太介 「うとぅいむち」の心表現 第34回新唄大賞に輝いた與那國太介(左から4人目)と今回初めて審査員に加わったシンガーソングライターの宮沢和史(左端)ら=4日、那覇市泉崎の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 第34回新唄大賞(ラジオ沖縄主催)の公開審査会が4日、那覇市泉崎の琉球新報ホールであった。1次審査を通過した13組から、グランプリに「う・とぅ・い・む・ち」を歌った與那國太介(安冨祖流絃声会師範)が選ばれた。公開審査会は25日午後7時からラジオ沖縄で放送予定。
 「う・とぅ・い・む・ち」は、沖縄を訪れる観光客らに向けた、うとぅいむち(おもてなし)の心を表した楽曲。作詞作曲も手がけた與那國は「県民のみなさんに口ずさんでほしくて、なじみやすい旋律と作詞にした」と語った。受賞に「身が引き締まる思い。沖縄の文化でもあるおもてなしの肝心を共有したい。ウエルカムソングになれば」と期待を込めた。
 今回、シンガーソングライターの宮沢和史が初めて審査員を務めた。ラジオ沖縄で番組「琉球ソングブック」を担当する宮沢は「才能ある若い人がスタートラインに立てるいい企画だ」と語った。そのほかの賞は以下の通り。
 歌唱賞「親がなし」喜友名可奈子(作詞作曲・新垣良美)▽作詞賞「親(うや)ぬ花(ぱな)」狩俣良眞(作詞作曲・狩俣)▽作曲賞「夏の日のオジィ」城間ひまり(作詞作曲・ビセケンジ)▽奨励賞「南(ぱい)の小島鳩間島(ぐまじまぱとぅまじま)」ジルバラード(作詞・吉川安一、作曲・島袋正雄)▽大衆賞「前浜小唄」みゃーく5(作詞・通事千利、補作・棚原芳和、作曲・倉持利明)▽審査員特別賞「繋(ちな)ぎ唄」内間清作(作詞・作曲内間)