防寒のため、窓や戸を閉め切って過ごすことの多い冬。ストーブや七輪など火気を使用する場合は、一酸化炭素(CO)中毒に注意が必要だ。定期的に窓を開けて換気するなど、十分な対策を心がけたい。
厚生労働省によると、COは無色・無臭の気体で、酸素が不十分な環境で炭素化合物が燃焼する際に発生する。体内に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンと酸素よりも結びつきやすいため、吸い込むと酸素不足に陥る。
CO中毒は、軽い頭痛や吐き気など風邪に似た症状から始まり、その後、失神。気づかないうちに被災し、空気中のCO濃度によっては数分で死に至る場合もある。
換気が悪い空間での火気の使用だけでなく、近年では大雪による車の立ち往生での中毒事故も発生。車のマフラー周辺が雪に埋もれると、COを含む排出ガスが車内に流れ込むためで、こまめな除雪が防止の鍵となる。同省などは換気に加え、少しでも体の異常を感じたら火気の使用を中止するよう呼びかける。バーベキュー用こんろなど、屋外を想定したものは室内で使わないなど、器具や設備の適切な用途を守ることも重要だ。
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火気使用時は十分換気を/一酸化炭素中毒に注意
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琉球新報朝刊
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