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上質の古典芸能を 観客の間近で披露 夜の琉球音楽会


上質の古典芸能を 観客の間近で披露 夜の琉球音楽会 演奏する「古典企画」の左から池間北斗、佐辺良和、仲村逸夫、入嵩西諭=12月26日、那覇市久茂地の沖縄タイムス2階ギャラリー
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 4人の琉球芸能家が集う「古典企画」による「夜の琉球音楽会Vol.2」がこのほど、那覇市の沖縄タイムス社2階ギャラリーであった。質の高い琉球芸能が観客の間近で披露され、しっとりとぜいたくな空間が演出された。
 古典企画は、仲村逸夫(歌三線)、入嵩西諭(笛)、池間北斗(箏)、佐辺良和(舞踊)で構成する。昨年4月には那覇市の新報スカイガーデンでも夜の音楽会を開いた。今回は、舞台と観客の距離がより近い。特に佐辺が踊る「本貴花」では、首にかけた花飾りが合わさる音や息づかいも感じられた。
 今回の演奏会のために具志幸大が作曲した「天ノ川渡り」は、入嵩西の笛独奏で披露した。琉球音階と西洋音階が行き来する音色が斬新で美しかった。「二揚仲風節」は仲村の歌声が伸びやかだった。箏と笛による「梅一輪」では、池間による箏の幻想的な響きが印象的だった。(田吹遥子)