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カセットボンベ破裂に注意 高温場所避け、加熱防ぐ


カセットボンベ破裂に注意 高温場所避け、加熱防ぐ イラスト・堀込和佳
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 家族で鍋を囲む時など、寒い時期に使用機会が増えるガスこんろ。手軽で便利な器具だが、製品評価技術基盤機構(NITE)は「装着するカセットボンベは可燃性のガスが入っているので、正しく扱わないと破裂、引火する恐れがある」と注意を呼びかけている。
 NITEによると2013~22年度、カセットボンベの破裂事故は47件発生し、50人以上が負傷した。
 22年12月には飲食店で、加熱されたお好み焼き用テーブルの鉄板の上に誤って置かれたカセットこんろのボンベが破裂し、腹部に当たった女性客が3日後に死亡する事故があった。鉄板の熱でボンベが過熱、ガスが膨張し、破裂したとみられる。
 事故を防ぐポイントは、ガスボンベを、高温になるストーブなどの暖房器具や調理器具の近くに置かないこと。寒さでガスの出が悪くなった際にボンベをこたつなどで温めるのも禁物だ。
 こんろを2台以上並べて使ったり、ボンベの上を覆うような大きな鍋や鉄板を置いたりするのも避けよう。別のこんろや鍋などの熱でボンベが過熱されて破裂、引火する危険性がある。