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図書室 「歳をとるのはこわいこと?」
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「歳をとるのはこわいこと?」(一田憲子著)
 フリーライターとして走り続けてきた著者は還暦を前にして、人生への向き合い方が変わってきたと率直につづる。これまでの自分や視点を手放し、直線的な道筋とは違う「斜め」の方角へとジャンプしてみる。新たな出会い、発見を思い描いてワクワクする、著者の姿勢は前向きだ。
 時期のものを食して旬を味わう。出会う人は「み~んないい人」と信じる。周りにいる人のことを考えて循環をよくする。60歳で「できること」を実践すれば、幸せを実感できそうに思えてくる。
 (文芸春秋・1650円)