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伊江で竜巻か 窓など損壊 本島 昼まで突風注意


伊江で竜巻か 窓など損壊 本島 昼まで突風注意 海上で確認された竜巻=5日午前11時すぎ、伊江島(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 5日午前、伊江島と本部半島の間の海域で竜巻とみられる激しい突風が発生した。突風は午前11時すぎに伊江島に上陸し、建物や畑で被害が出た。同村によるとけが人は確認されていない。沖縄気象台は6日に「気象庁機動調査班」を現地に派遣し被害状況を確認する。(23面に関連)
 沖縄気象台によると、東シナ海の前線や低気圧に流れ込む湿った空気の影響で大気が不安定になり、積乱雲が発達するなどして突風が発生したとみられる。伊江島からの被害報告を受け、気象庁は5日午後0時28分に本島北部地域に対し竜巻注意情報を発表した。
 伊江村によると、竜巻とみられる突風は午前11時2分に南の海上で発生が確認され、西から東へと移動しながら島に接近した。島の南東部から上陸し沿岸部のホテルを過ぎた辺りで消失したとみられる。60代男性は「これまで竜巻は何度かあったが、ここまで大きいものは初めて」と驚いた様子で話した。
 ホテルでは窓ガラスが割れ、葉タバコを栽培する畑の土が風で舞い上がり客室に入るなどの被害もあった。近隣にある法人の倉庫も破損した。
 気象台は東シナ海にある前線が南下して沖縄本島地方を通過する6日昼前にかけて突風による被害が起こる恐れがあるとして、注意するよう呼び掛けている。
 (小波津智也まとめ)