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2島と結び合同演奏 那覇ジュニア、与那国、渡嘉敷と


2島と結び合同演奏 那覇ジュニア、与那国、渡嘉敷と 与那国、渡嘉敷とリモートでつなぎ合同演奏する那覇ジュニアオーケストラのメンバーら=2月12日、那覇文化芸術劇場なはーと大スタジオ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 琉球フィルハーモニック(上原正弘代表理事)は2月12日、「大実験!子どもたちによる島々を結ぶリモート合同コンサート」を那覇文化芸術劇場なはーと大スタジオで開いた。那覇ジュニアオーケストラ、久部良中、渡嘉敷中をオンラインによるリモートで結び、「島人ぬ宝」「風になりたい」を互いの音を聴きながら、同時に演奏した。ライブ配信も行った。指揮は後藤正樹が務めた。
 合同コンサート実施の前に、リモートでのレッスンと合奏も行った。リモートでの同時演奏の可能性を探ることなどが目的。上原代表は「専門の楽器の講師がいなくても、リモートでレッスンをしながら演奏できるのか、二つの学校をモデルにして展開している」と説明した。
 演奏会後、那覇ジュニアオーケストラでフルートを務めた播廉斗さんは「遠距離での通信はずれが起きるものだが、本番はきちんと演奏がうまくいった」と手応えを得た様子だった。バイオリンを務めた古波蔵明莉さんも「距離が離れていても、コンタクトを取りながら、演奏を合わせられた」と感心していた。
 演奏後、来場者に向けて上原代表は「いろんな人たちと一緒につながって合奏できる。次世代のコミュニケーションの重要なツールになる。今日はそのファーストステップになれば」と話した。
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