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県系2人 温かい歌声 ルーシー長嶺・メリッサ荒木公演


県系2人 温かい歌声 ルーシー長嶺・メリッサ荒木公演 温かくのびやかな歌声を会場に響かせ観客を盛り上げるルーシー長嶺(右)とメリッサ荒木=3日、那覇市のテンブスホール
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 ペルー生まれの県系3世の唄者・ルーシー長嶺と、ペルー出身県系4世で石垣在住のシンガー・ソングライター、メリッサ荒木が3日、那覇市のテンブスホールで公演した。2人は「今、聴いてもらいたい音楽を届けたい」とソロやデュエットなどで、沖縄民謡やポップス、オリジナル曲、ペルー音楽などを多彩に奏で、温かみのある歌声で会場を包んだ。
 公演名は「“NINA”Un brazo al corazon(ニナウンアブラソコラソン) 心にハグを」と題し、沖縄とペルーを音楽を通してつないでいる2人の人柄や温かみが歌声を通じて伝わった。
 また、ルーシーのマネジャーであり音楽仲間だった琉球古典音楽奏者の西俣尚子=2021年死去=への感謝の思いを込めて演奏した。西俣が「いつか3人でライブをやりたい」と話していたことをルーシーは振り返り、「私たちの心の中にいる尚子さんを思い、尚子さんが作ってくれた皆さまとのご縁に感謝しながら歌いたい」と語った。
 メリッサはオリジナル曲や、西俣を思い作曲した「NINA」を歌った。ルーシーは「小浜節」「てぃんさぐぬ花」なども聴かせた。アンコールに「コンドルは飛んでいく」「ヒヤミカチ節」を2人で力強く歌って盛り上げた。 (田中芳)