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三代目に真境名律弘 真境名本流家元「技芸を次世代に」


三代目に真境名律弘 真境名本流家元「技芸を次世代に」 真境名本流三代目家元に就任した真境名律弘=12日、北中城村仲順
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 真境名本流凌雲の会会主の真境名律弘が2月25日、真境名本流三代目家元に就任した。同日、ハワイ在住の真境名由苗二代目家元が真境名本流の全会主らとオンラインでつなぎ、発表した。律弘は「由康先生から由苗先生に受け継がれた技芸を責任を持って次世代に伝えていくと誓う」と意気込んだ。
 真境名本流は、組踊や沖縄芝居などで戦前戦後の沖縄芸能をけん引した真境名由康が創設。娘の由苗が二代目家元を継承し、ハワイから沖縄に通いながら弟子たちを育てた。由苗は由康と同様、創作舞踊も多く手がけてきた。
 真境名律弘は1953年4月10日生まれ。22歳の時に由康の元に通い始め、由康や由苗に師事した。国指定重要無形文化財「組踊」保持者。
 真境名由苗二代目家元は、会主らの前で「初代の由康が残した踊りを正確に伝えて指導する三代目を決めた方がいいと前から考えていた。三代目は律弘さんにお願いした。どうぞ、みんなで一緒に頑張って盛り上げていってほしい」と話した。律弘は「先生の思いを受け止めて、会主の皆さんの協力をもって頑張っていきたい」と語った。 (田吹遥子)