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二階氏 衆院選出馬せず 自民派閥裏金「私に全責任」


二階氏 衆院選出馬せず 自民派閥裏金「私に全責任」 二階俊博氏
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、二階俊博元幹事長(85)=衆院和歌山3区=は25日、党本部で記者会見し、次期衆院選に立候補しないと表明した。二階派(志帥会)の立件に関し「政治責任は全て私自身にある」と述べた。党処分に先立つ進退判断が、安倍派幹部らの処分に影響を与えるのは必至だ。岸田文雄首相は安倍派の資金還流の対応を協議した4人に対して26、27両日に追加聴取する。 (3面に関連)
 解散方針を決めた二階派と安倍派は、パーティー券の販売ノルマ超過利益を政治資金収支報告書に記載せず、議員側に還流していた。二階氏は当選13回の重鎮で、2012年に二階派会長に就いた。会見で「政治不信を招く要因となったことに深くおわび申し上げる」と謝罪し、後継については「地元の判断に任せる」と述べるにとどめた。
 二階氏秘書は超過分を派閥に納めず事務所にプールしたとして罰金100万円と公民権停止3年が確定。二階派の元会計責任者は東京地検特捜部に在宅起訴された。任意で事情聴取を受けた二階氏の不記載額は3526万円に上った。立件された議員を除けば最多で、責任を問う声が上がっていた。二階氏は安倍政権下の16年に幹事長に就き、歴代最長の5年超務めた。