有料

はつらつ演技で 「二童敵討」披露 第7期組踊研修生


はつらつ演技で 「二童敵討」披露 第7期組踊研修生 二童敵討の一場面を演じる第7期組踊研修生たち=7日、浦添市の国立劇場おきなわ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国立劇場おきなわ第7期組踊研修生の第2回発表会が7日、浦添市の同劇場であり、「二童敵討」を上演した。研修で積み重ねた成果をはつらつとした演技で披露した。
 二童敵討は、父である護佐丸をあまおへ(阿摩和利・翁長俊輔)に殺された鶴松(照屋琉輝)と亀千代(仲間功也)兄弟によるあだ討ち物語。翁長は登場場面の「七目付」など、堂々とした所作と唱えであまおへを演じた。兄弟がついだ酒を飲んで酔う場面では少し硬さも感じられた。照屋と仲間は勇敢な兄弟をみずみずしく演じた。一部唱えが不安定に聞こえる部分もあったが、終始生き生きとしていた。母役の砂川博仁も好演した。地謡の斉唱はそろって伸びやかで聴き応えがあったが、独唱では歌唱に弱さを感じる部分があった。 (田吹遥子)