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人間国宝中村一雄 継承へ若手ら熱演 国立劇場で研修生発表会


人間国宝中村一雄 継承へ若手ら熱演 国立劇場で研修生発表会 人間国宝の中村一雄(2列目左から5人目)と共に伝承者養成事業の成果を披露する研修生ら=10日、浦添市の国立劇場おきなわ(提供)
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 「琉球古典音楽」人間国宝の中村一雄による伝承者養成事業として、第1回研修発表会「未来への礎」が10日、浦添市の国立劇場おきなわであった=写真(提供)。野村流伝統音楽協会に所属する若手の研修生が、中村から継承した技芸を存分に披露した。
 幕開けは、中村も共に総勢25人で「柳節」を披露した。瑞慶山和子の舞が華やかな歌声に色を添えた。第1部では本調子独唱、第2部では、二揚独唱を披露した。本調子独唱で「本花風節」を歌った新垣和則は、直線的な歌声に、別れのさみしさだけでなく再会を確信する強さを感じた。本調子独唱で「港原節」を歌った中村優希は、高音が伸びやかに響き、弾むような喜びが伝わった。 
 (田吹遥子)