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国頭で土砂搬出 辺野古新基地


国頭で土砂搬出 辺野古新基地
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【国頭・名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設を巡り、沖縄防衛局は1日、国頭村半地の採石場(奥間鉱山)から、基地建設地の米軍キャンプ・シュワブに石材搬入を開始した。国頭地域からの土砂搬入は初めて。 (23面に関連)
 同日午前8時ごろ、採石場から石材を積んだ車が次々と出て行き、午前9時15分ごろからシュワブの搬入ゲート内へ入った。同日は少なくとも15台が基地内へ入っていくのを琉球新報の記者が確認した。沖縄防衛局は取材に「埋め立て土砂についてはこれまで県内の北部地域に所在する鉱山から調達してきたが、これに加え本日から国頭地区に所在する鉱山からも調達を行っている」と回答した。
 沖縄防衛局は2020年4月に県へ提出した設計変更申請書で、埋め立て用土砂の採取地を県内全域とした。うち「国頭地区」からは234万立方メートルが調達可能だとしている。
 大浦湾側の軟弱地盤改良工事に向けた設計変更申請の承認を巡り、県側が最高裁判決で敗訴したことを受け、国側は作業を加速化させる狙いがあるとみられる。(池田哲平、金城大樹、武井悠)