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「平和劇」10~12月にロングラン プレ公演、28日県博 演出の永田「若者に見てほしい」


「平和劇」10~12月にロングラン プレ公演、28日県博 演出の永田「若者に見てほしい」 平和劇への思いを語る永田健作=3月19日、那覇市泉崎の琉球新報社
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 沖縄戦で摩文仁のガマに避難した南風原町出身、宜野湾市在住の大城勇一さんの証言を基に、県内の若手俳優らが演じる「平和劇」のロングラン公演実施に向けてのプレ公演が4月28日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館講堂で開かれる。演出などを手がける永田健作は「(劇による)平和学習を一過性のものではなく、継続的に実施することで、平和意識の向上につなげたい」と話す。
 平和劇は2021年から23年にかけ、県内の中学校などで上演し約2700人を動員した。永田は急速に進む南西諸島の軍事化に対する危機感から、今回のロングラン公演を計画したと語る。
 ロングラン公演は今年10~12月の3カ月間に那覇市のテンブスホールで週2回、計24回上演する予定。運営資金などを募るクラウドファンディング(CF)を5月6日~6月30日に実施する。目標金額は500万円で、CFサイト「レディーフォー」から。全国6都市を回る全国ツアーを5~6月に実施する予定。
 永田は「今自分たちが住んでいる沖縄で起きていることに対して、どういうふうに声を上げていくかを考えていきませんか、ということを伝えたい」と、特に10~20代の多くの若者に見てほしいと訴える。「劇を見た人が、何かしら自分なりのやり方で行動を起こすことができたらすごく大きなことだ」と期待する。
 開演は午後2時半。入場料は無料。問い合わせは電話080(6486)3529(永田)。 
  (田中芳)