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本島貯水50%超す 平年より依然21ポイント低く


本島貯水50%超す 平年より依然21ポイント低く
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 沖縄本島内11ダムの貯水率が低下し渇水が懸念される問題で、本島地方を中心に強い雨が降ったことから9日午前0時時点の貯水率は52・9%になり、前日から3・5ポイント回復した。貯水率の回復は4日連続。50%台となったのは、2月10日に50・3%を記録して以来となる。ただ、平年値の74・7%と比べると依然として21・8ポイント低く、県企業局では節水を呼び掛けている。
 沖縄気象台の発表によると、沖縄本島地方では降り始めの5日午前0時から9日午前4時までの間に、国頭村比地で148・5ミリ、東村平良で141・5ミリの雨が降った。
 県企業局は給水制限(断水)を回避するために、1月から海水淡水化装置をフル稼働し、2月以降は有機フッ素化合物(PFAS)汚染対策として停止していた中部水源からの取水を再開している。貯水率は平年値に比べると低いことや、空梅雨の可能性もあることから、企業局は当面は現在の対応を継続する。 (沖田有吾)