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初心忘れず挑戦 東京、仲間若菜が独演会


初心忘れず挑戦 東京、仲間若菜が独演会 「花風」を舞う仲間若菜=4月13日、東京都港区の銕仙会能楽研修所(提供)
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 【東京】玉城流敏風利美の会師範で、日体大助教として研究者の顔も持つ仲間若菜が13日、東京都港区の銕仙(てっせん)会能楽研修所で初の独演会「薺(なずな)」を開いた。「かせかけ」「高平良万歳」など6演目を披露した。古典芸能コンクール新人賞の課題曲も含めた内容に、独演会を終えた仲間は「初心を忘れず、心と体のバランスを保ちながら今回を超える演目にも挑戦したい」と充実感あふれる表情で語った。
 タイトルの薺は春の七草の一つ。人に踏まれて育つことから「厳しい指導を受けてこそ実になる」という意味を込めたという。
 独演会に向けた稽古に集中する余り、足を疲労骨折したが、舞台では足取りも軽やかに演じきった。
 舞台の合間には日体大の松浪登久馬助教が「スポーツ人類学からみる舞踊」と題して講話した。 (金城潤)