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全米デモ逮捕1600人超 ガザ反戦、衝突で負傷も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同=篠原雄也】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃に反対してニューヨークやロサンゼルスなど全米各地の大学で続くデモで、米メディアは1日、4月18日以降の逮捕者は少なくとも23州の30校以上で計1600人を超えたと伝えた。警察が学内からデモ参加者を強制排除する動きを強め、逮捕者が増加。負傷者もおり、混乱収束の見通しは立っていない。 (7面に関連)
 イスラエルを擁護し続けるバイデン大統領に若者らは批判を強めている。このまま支持が離れれば、11月の大統領選の勝敗に影響する。
 CNNテレビによると、過去24時間で数百人以上が逮捕された。カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)では5月1日未明にかけ、デモ隊とイスラエル支持派とみられるグループの激しい衝突が発生、15人が負傷した。地元メディアによると、警察は1日午後にデモ隊などに解散命令を出し、2日未明、強制排除に踏み切った。逮捕者は数十人に上った。
 昨年10月以降のガザでの戦闘激化に伴い、全米各地の大学で断続的に反戦デモが発生した。