琉球交響楽団の「春の音楽会」が4月17日、那覇市のてんぶす那覇テンブスホールで開かれた。観客と近い距離で、琉響の室内アンサンブルが心が浮き立つような楽曲を奏でた。ゲストにバリトンの仲本博貴を迎えた。指揮は直井大輔。
公演はJ・シュトラウス2世の「春の声」で華やかに始まった。ベートーベン「ロマンス第2番」では、阿波根由紀のバイオリンソロが優雅に響き、春らしい空気に包んだ。石川亮太編曲の「やぎさん協奏曲」は大城明子がオーボエ、潮平大作がファゴットのソロを披露。ソリストらは、最前列の客席の目の前で演奏した。キーを押さえたり、息継ぎをしたりするかすかな音が客席まで聞こえ、臨場感や特別感があった。
仲本はE・D・カプアの「オー・ソレ・ミオ」を伸びやかに歌い上げ、映画「ゴッドファーザー」の「愛のテーマ」では、奥行きのある低音を会場に響かせた。 (田吹遥子)
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客席間近 臨場感あふれ 琉響「春の音楽会」 華やかに心浮き立つ
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琉球新報朝刊
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