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表情豊かに華やかに 時代明朗歌劇「結び玉ぬ緒」 劇団うびらじ


表情豊かに華やかに 時代明朗歌劇「結び玉ぬ緒」 劇団うびらじ なぎなたに不安がるマジルー(左・知花小百合)と相対するしまし城の重臣マガニー(右・金城美根子)
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 劇団うびらじ(東照子代表)は12日、時代明朗歌劇「結び玉ぬ緒」(玉木初子作、松門正秀演出)を沖縄市民小劇場あしびなーで上演した。明るく憎めない性格のマジルーを知花小百合が声高く、表情豊かに演じた。
 婚礼を控えた、わかな城の王女(又吉優美)と、しまし城の若按司(東照子)は一度も会ったことがない。不安がる王女を側女のマジルー(知花)が励ます。婚礼前日、村人が踊る様子につられて王女は宿を抜け出す。マジルーは代理で王女に仕立て上げられ、しまし城の重臣マガニー(金城美根子)に対応する。
 王女を見定めるため舞踊やなぎなたを要求されるが、マジルーが覚悟を決め披露する滑稽な動きに、観客は笑い声をこらえきれなかった。又吉は所作や声色で品格ある王女を好演した。
 王女は若按司と結ばれ終演するが、マジルーも恋心を抱く神川里之子(松田勝江)と結ばれる。若按司役の東の風格で豪華さが増し、華やかに締めくくった。 (嘉手苅友也)