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公演記録鑑賞と講座「打組舞踊」 1936年東京公演から2002年まで 出演者ら極意や感想


公演記録鑑賞と講座「打組舞踊」 1936年東京公演から2002年まで 出演者ら極意や感想 打組舞踊の記録映像を見ながら語る登壇者ら=4月17日、浦添市の国立劇場おきなわ(同劇場提供)
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 国立劇場おきなわの公演記録鑑賞と講座「打組舞踊」が4月17日、浦添市の同劇場小劇場であった。1936年に東京の琉球古典芸能公演で玉城盛義と親泊興照が披露した「加那よー天川」など、貴重な映像資料を鑑賞しながら打組舞踊の魅力を伝えた。
 「加那よー天川」は、1975年の親泊興照と宮城能造、1991年の谷田嘉子と金城美枝子による映像も公開された。そのほか、「谷茶前」は1936年の新垣芳子と山口千壽子、1980年の宮城幸子と喜納幸子、2002年の玉城秀子と嘉数紀美子による映像、「金細工」は1985年の神村真喜子と〓良和子と川口嬉代子、2002年の玉城秀子と金城美枝子と志田房子による映像を鑑賞した。
 講座には、玉城流扇寿会家元の金城美枝子、玉城流玉扇会二代目家元の玉城秀子、光史流太鼓保存会会長で「組踊音楽太鼓」人間国宝の比嘉聰が登壇し、打組舞踊について語り合った。
 自身も出演した映像を見て、玉城秀子は「2人の呼吸を合わせることが大事。自由奔放に踊っているように見てどこかつながっている」と打組舞踊の極意を語った。金城美枝子も自身の映像を見て「登場人物の気持ちを考える。今の方が物語に入って踊れるようになった」と振り返った。比嘉聰は「稽古や本番でも微妙に違う。常に踊る所作を見ながら(音を)当てている」と演奏のポイントを語った。
  (田吹遥子)