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個性光る舞 41人華麗に エムズ・バレエ なはーとで発表会


個性光る舞 41人華麗に エムズ・バレエ なはーとで発表会 「メリーポピンズ」の「楽しい休日」より、メリーポピンズを演じる大平凛(中央)とバート役を演じる儀保孝幸(後列右から3人目)=4月28日、那覇文化芸術劇場なはーと小劇場
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 エムズ・バレエスタジオ(森島美奈子主宰)の第8回発表会が4月28日午後1時と同5時、那覇文化芸術劇場なはーとであった。ゲストに西平士朗を迎え、講師の儀間リイナらと41人の生徒が小作品やメリーポピンズの抜粋を披露した。夕方の公演を取材した。
 第1部は創作の小作品とクラシック(コッペリア第3幕から)を上演した。卒業生の張本琉奈が振り付けした「close to you」を、折笠碧が会場を包み込むようにさっそうと舞った。
 「ドン・キホーテ」より第1幕キトリのバリエーションでは、鈴木薫がフラメンコのようなリズムで軽快に踊り、会場からは手拍子が起きた。コッペリアでは、鈴木の「スワニルダ」での連続回転から、多くの生徒が輪になり踊る「コーダ」へのクライマックスが会場を盛り上げた。
 2部は「メリーポピンズ」を上演。人物以外にアンブレラなどの役も加わり、ファンタジーの世界観を演出した。メリーポピンズ役を演じた大平凛は、バレエの要素も入れながら役柄を表現し、物語の中心として存在感を放った。「2ペンスを鳩(はと)に」でバードウーマンを演じた島袋晴菜が、餌売りの衣装を脱ぎ、バレリーナの衣装に変わったあとのギャップに観客は見入った。大人から幼児クラスまでの生徒が個性を生かし、楽しみながら表現した。
 (嘉手苅友也)