国土交通省は3日、トヨタ自動車など5社から自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証申請に関し不正があったと報告を受けたことを明らかにした。うち3社で生産中の計6車種について、出荷停止を指示した。4日に道路運送車両法に基づき、愛知県豊田市のトヨタ本社に立ち入り検査して行政処分を検討する。 (4面に関連)
トヨタの豊田章男会長は3日、東京都内で記者会見し、「認証制度の根底を揺るがすもので、自動車メーカーとして絶対にやってはいけないことだと考えている」と述べた。
ホンダは3日、2009年以降に実施した騒音やエンジン出力試験などで、延べ約435万台の不正があったと発表。車の性能に関する法定基準を満たすことは確認したとしている。三部敏宏社長は「大変重く受け止めている」と謝罪した。
国交省によると、現行生産車ではトヨタが「カローラフィールダー」「カローラアクシオ」「ヤリスクロス」の3車種、マツダが2車種、ヤマハ発動機がバイク1車種で不正があった。3社は過去に生産していた車種でも不正が判明した。ホンダとスズキは過去生産車のみで不正があった。
トヨタは安全に関する試験で虚偽データの提出や試験車両の不正加工をしていた。社内調査が続いているとしている。マツダはエンジン制御ソフトの書き換え、ヤマハ、ホンダ、スズキは試験成績書の虚偽記載などがあり、国交省は今後立ち入り検査する。
マツダは3日、14年以降に生産した計約15万台の衝突試験やエンジン出力試験で不正があったとの調査結果を発表。毛籠勝弘社長は東京都内で会見し、謝罪した。ヤマハの不正車種の販売台数は約7千台、スズキは約2万6千台だった。
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自動車5社認証不正 トヨタ ■ホンダ ■マツダ ■ヤマハ ■スズキ 国交省 6車種出荷停止指示
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琉球新報朝刊
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