沖縄戦中、壕に逃げ込んだ人たちの悲劇や生きざまを描いた演劇「洞窟(ガマ)」(嶋津与志作、藤井ごう脚色演出、エーシーオー沖縄主催)が18~27日、那覇市安里のひめゆりピースホールで上演される。コロナ禍で規模を縮小して開催した2020年以来4年ぶり。観客数も上演期間も拡大しての上演で、藤井は「多くの方に見てほしい」と呼びかけた。
「洞窟(ガマ)」は、嶋が南部一帯のガマを調査し、戦争体験者の証言を集めていく中で作られた。舞台は沖縄戦末期の南部の壕。兵士と避難民が混在する極限状態の中、人々の生きざまや命の尊さを描いた。
演出家の藤井は「生き残った人がいて今の沖縄がある。戦争で人間がどうなってしまったか、悲惨な状況から今に生かせることは何かを考えて、自分の心を見つめる機会にしてほしい」と話した。
出演は知花小百合、片平貴緑、城間やよい、宮里香澄、花城清長、齋藤慎平、当銘由亮、齋藤理花、上地竜司、清田正浩、栗野史浩、山口雅義、新城カメー。音楽はチアキ(しゃかり)、くによしさちこ、汐花。
公演日時は全て午後で、18日7時、19日1時と6時、20日1時と6時、22日2時、23日1時と6時、24日2時、25日1時と6時、26日1時と6時、27日2時。前売り券3千円、25歳以下2千円、15歳以下1500円(当日各500円増し)。未就学児は入場不可。問い合わせはエーシーオー沖縄、電話098(943)1357。 (田吹遥子)
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「ガマ」人間の悲劇描く 嶋津与志作 那覇で18~27日上演
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琉球新報朝刊
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