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沖縄を国内外に発信 映像、イベント企画・制作会社設立 元NHK千葉さん、元OTV山里さん


沖縄を国内外に発信 映像、イベント企画・制作会社設立 元NHK千葉さん、元OTV山里さん GODOM(ゴーダム)沖縄合同会社への思いを語る、千葉聡史さん(右)と山里孫存さん=4日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 NHK沖縄放送局の局長を務めた千葉聡史さんと、沖縄テレビでプロデューサーなどを務めた山里孫存さんが4日、那覇市の琉球新報を訪れ、GODOM(ゴーダム)沖縄合同会社の設立を報告した。沖縄を拠点に番組や映画、舞台やイベントなどの企画・制作を行う。社名は、沖縄を国内外に発信していくという「合同の夢」から名付けられた。
 千葉さんは「NHKスペシャル『たったひとりの医師として』」、山里さんは映画「サンマデモクラシー」などの代表作で知られる。制作の現場を長年歩んできた2人は退職後、「資本力がなくても、ネットワークやアイデアで活躍できる」(千葉)とタッグを組んだ。
 発信したい沖縄について、千葉さんは「沖縄には課題も、魅力もある。多様性のある社会を伝える」と説明した。
 山里さんは、沖縄の米軍基地問題などをテーマにしたWOWOWの「連続ドラマW フェンス」を例に挙げ、「(沖縄の)暗部が成立しても、エンタメとして届く作品に可能性があると思う」と話した。今後は、ネットフリックスなどの動画配信サービスも視野に入れ、作品を届けることで「世界中から(沖縄に)注目が集まり、状況が変わる」と展望を語った。
 意気込みを、千葉さんは「新たな開拓者として沖縄を世界まで広げたい」、山里さんは「制作者としては今が油がのっている。知識やノウハウがたまっている自分に期待している」と語った。 (嘉手苅友也)