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創作みずみずしく 阿波連本流・屋比久節子研究所 6人が教師・師範公演


創作みずみずしく 阿波連本流・屋比久節子研究所 6人が教師・師範公演 屋比久節子琉舞研究所の師範と教師ら=5月26日、浦添市の国立劇場おきなわ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 阿波連本流啓扇紅節の会屋比久節子琉舞研究所の教師・師範公演「紅節々がなれば」が5月26日、浦添市の国立劇場おきなわであった。師範の伊志嶺忍、翁長由佳、田中瑠美、教師の城間やよい、大湾美香、伊志嶺梓が出演し、古典から今回が初披露となる創作舞踊まで、幅広い舞を見せた。

 屋比久会主の創作「梅の香り」は大湾と伊志嶺が踊った。西原町小那覇出身の新川嘉徳が作詞作曲した「梅の香り」の歌に乗せて、男女の恋を表現した。梅の香りがふわりと匂い立つようなみずみずしい舞を披露した。阿波連本流初代家元の阿波連本啓が作舞した創作「伊江島渡し舟」は全員で勇壮に踊った。

 フィナーレは、今回が初披露となる創作「伊保之(いふぬ)浜」を全員で踊った。選曲は仲宗根盛次、歌詞は屋比久孟信、作舞は屋比久節子会主。屋比久会主によると、伊保之浜は西原町の海辺で、戦前は尚家の別荘があり風光明媚(めいび)な景勝地として知られていた。今は埋め立てられている。波、千鳥、花や御殿が登場する歌詞と、男女で楽しく踊る姿がかつての伊保之浜の風景を呼び起こした。

(田吹遥子)