尚円 (しょうえん)


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 1415~1476(永楽13~成化12) 第2尚氏王統初代の王。在位は1470~76年。金丸と俗称し、伊是名島諸見の生まれとされる。旱魃時に金丸の田だけ水が溢れていたため盗人の嫌疑をかけられ、38年国頭に逃れて、41年に首里へ上り越来王子(後の尚泰久王)に仕えたという。54年には内間領主となり、59年に御物城御鎖之側官に任じられる。尚徳王との確執により引退するが、群民に推戴され王位に就く。在位中、天王寺、崇元寺などを建立。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)