嘉芸小の児童、しめ縄作り 沖縄・金武町伊芸老人会と


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伊芸区老人会の指導を受けながらしめ縄を作る嘉芸小の児童ら=12日午前、金武町嘉芸小学校

 【金武】町立嘉芸小学校(与那城銀正校長)の5年生28人は12日、伊芸区老人会と一緒に、同校でしめ縄作りを体験した。児童らはお年寄りらから「しっかり力込めて」「丁寧に」と指導を受けながらわらをねじり上げ、正月準備を楽しんだ。伊芸区の山里均区長は「体験は15年以上続けている。地域の人も子どもたちと触れ合えるから毎年楽しみにしている」と話した。

 しめ縄作りは、伊芸区で育った稲のわら束をより合わせて一本にする作業から始まった。児童らは4人一組で「こっちだった」「難しい」などと歓声を上げながら3本のわら束を編み上げた後、形を整えてしめ縄を完成させた。

 老人会最年長の新島善盛さん(92)は「年寄りだから手伝いを頼まれた」と照れ笑いを浮かべ、「子どもがかわいらしいね」と話した。縄のシルエットにまでこだわって作った前田偲武(しょん)さん(10)は「初めてだったけど少しだけ作り方を覚えた。楽しかった」と喜んだ。