一夜限りの「輝き」贈る 子どもたちに高さ6・5メートルのクリスマスツリー 青年会が4日がかりで準備


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カウントダウンで点灯した第5回前田クリスマスイルミネーション祭り=15日、浦添市の前田自治会広場

 【浦添】前田自治会青年会(石川和廣会長)による第5回前田クリスマスイルミネーション祭りが15日、沖縄県浦添市の前田自治会館広場で開かれた。全長200メートルのLEDライトを使い、高さ6メートル50センチのクリスマスツリーが点灯し、400人を超える親子らが一夜限りの輝きを楽しんだ。

 青年会が「クリスマスの時期に子どもたちが喜ぶことをしたい」との思いで祭りを始めた。自治会予算で青年会の活動費は10万円だが、祭りの運営を賄えず、「赤字でも構わない」と知恵と力を出し合って取り組んでいる。設営には4日間かかり、13日には前田棒保存会の子どもたちも参加して、広場全体を飾った。郡壱之介さん(8)=神森小2年=は「お父さんが作った。すごい」と誇らしげだった。

 青年会会計の比嘉太志さん(30)は「カウントダウンからの歓声で準備の疲れも吹っ飛んだ」と語った。ビンゴ大会も開催し、自転車を当てた小川暖乃さん(7)=前田小1年=は「楽しいことばかりだった」と喜んだ。サンタの衣装を着けた保育士の石川和輝さん(31)がクリスマスソングや「三線の花」などをギター演奏で歌い、盛り上げていた。

 安全管理の面からイルミネーションは当日夜には撤収した。