あす31日は大みそか。沖縄県内の沖縄そば店や製麺所では、年越しそばの生産がピークを迎えている。那覇市三原の伊佐製麺所では29日早朝から、従業員らが製造作業に追われていた。24時間体制で稼働し、大みそかに備える。
もちもち食感が特徴の伊佐製麺所のそばは、年末にかけて普段の「沖縄そば」から「年越しそば」にパッケージを一新。通常の10倍に当たる約5万食を生産するという。年末にかけて、県外の親族へ送ろうと注文が増えているほか、麺にヨモギが練り込まれたオリジナルの「よもぎそば」も人気となっている。
29日早朝、製麺所内では従業員らがゆであがった麺に油を掛け、手早く冷やしていた。麺をこねるなどの作業をしていた伊佐欣彦代表取締役は「年末は一番の書き入れ時だ。最近はラーメンに押され気味だが、来年も負けないように県民食として頑張っていきたい」と笑顔で語った。