東村観光推進協議会がエコツー特別賞に 秘境ツアー、少人数で環境保全 環境省が表彰


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世界自然遺産候補地で実施する「やんばるの森の秘境ツアー」=東村(東村観光推進協議会提供)

 【東】環境省は2月25日、エコツーリズムの優れた取り組みを表彰する「第15回エコツーリズム大賞」の特別賞にNPO法人東村観光推進協議会を選定したと発表した。表彰式は2日、東京都の環境省で開かれる。

 東村では、カヌー体験ができる慶佐次のふれあいヒルギ公園に多くの観光客が訪れる。同協議会では、慶佐次以外の地域の魅力もPRしようと、2017年6月に協議会のガイドらで構成する「東村世界自然遺産研究会」を発足させた。村有林内の植生を調査しながらトレッキングコースを開発し、18年9月からはモニターツアーを実施した。

 現在は、カヌーでのみたどり着ける福地ダム北側のウコール山や沢を満喫できる「やんばるの森の秘境ツアー」として6人以下の少人数制で案内。エコツアー先進地として、体験型観光の推進や環境保全の取り組みなどを続けている。

 今回は応募総数38件のうち大賞1件、優秀賞3件、特別賞4件、パートナーシップ賞2件が選ばれた。

 同協議会の妹尾望さん(42)は「これまでの取り組みが受賞につながりうれしい。現在のツアー以外にもすてきな場所が数多くある。新しいツアーメニューを考えるなど、今後も村の魅力を発信していきたい」と語った。