「世界に飛び立って」手作りの垂れ幕で卒業生にエール 豊見城・長嶺中学校


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垂れ幕の前で記念写真を撮る卒業生=7日、豊見城市立長嶺中学校

 【豊見城】「県民としての誇りを持って世界に向けて飛び立ってほしい」―。そんな願いが込められた垂れ幕が7日、豊見城市立長嶺中学校の卒業式でお披露目された。カラフルな垂れ幕を前に、卒業生らは友達と一緒に思い思いの写真を撮り、中学生活最後の思い出を飾った。

 垂れ幕は今年開校40周年を迎える同校の記念事業の一環で作製された。PTA会長の仲宗根綾子さんは「40周年事業の最初の取り組みとして、まずは卒業生に何かプレゼントしたいと思った」と話す。

 デザインを担当したのはFC琉球のマスコットキャラクター「ジンベーニョ」のデザインなどを手掛け、自身の娘も同校の卒業を控えていた城間英樹さん。卒業式の約1週間前から作製に取りかかり、卒業式前日に完成した。

 デザインのモチーフは同校のシンボルとして使われている鷹。世界地図を背景に、鷹の翼を色とりどりに着色した。「それぞれが持っている個性を色で表現した。いろんな色を持って世界に飛び立ってほしい」(城間さん)との思いを込めた。

 世界地図には同校が位置する場所に赤い星マークがつけられるなど、細かい工夫も施されている。城間さんは「この垂れ幕が卒業式や学校生活を思い出すきっかけになるとうれしい」と話した。

 仲宗根さんは「この垂れ幕を卒業生が見るのは最初で最後。保護者の気持ちを形にして見せることができてよかった」と語った。

 卒業生の長嶺龍希さん(15)は「かっこいい。卒業のいい記念になった」と笑顔を見せた。